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> 紅坂燈護は湖畔を去っていった。 (08/29(金) 03:45 )
紅坂燈護 > 程には興奮を覚えていた。他と我への未知。無数の賢者を愚者と罵り淘汰してきた男自身が、実は最も無知であったという皮肉に対し、喜劇を好むこの道化師は高らかな礼賛の笑いを挙げた。その笑いの正体も未だ知らぬまま。】 (08/29(金) 03:45 )
紅坂燈護 > "人間臭い感情"があるなどとは、夢にも思わなかったのだから。思えば、男は何も知らない。特定の者に対してのみ発生する感情の正体も、時折殺戮思考に介入する抑止力の正体も、それまで知ろうとすらしなかったのだから。 無論、今胸の底から沸々と湧き上がる感情の正体が、無知を知った喜びとほんの僅かの焦り。武者震いを掻き立てる程の原初的な知識欲であることも、男が知る由も無い。未だそれらを知る手立てを立てるまで高尚なモノにこそなってはいないが、既に脳髄の奥からは思考にも至らぬ取りとめも無いヘニーデが溢れかえる (08/29(金) 03:43 )
紅坂燈護 > 【尤もその感情は"彼"ならばとうの昔に抱いていた感情だったが、男にはそれがなかった。自らのことについて思考するより、獲物を狩る手段を思考することの方が圧倒的に優先順位が高かったからだ。だが今ではその優先順位も、徐々に変わりつつある。 いつの間にか男は"他者の思考や自我"について考えるようになり、今は"自らの自我"に興味を抱いている。単なる逃避の産物、個別人格たる自身が、"変動している"。】フフ.....クフフフ....【身震いと共に忍び笑いが生じるほど、その事実は衝撃的だった。何せ自らにそんな (08/29(金) 03:35 )
紅坂燈護 > (――他の誰でもなく、"奴自身の思考パターンに含まれていたプロセス"だったというわけか。) 侮っていた。闘いを嫌い常に受身な"彼"を、男はいつも軽蔑していた。しかし実態は違ったようだ。温厚な顔の下には存外にも強かで、計算高く、胆の据わった一面が隠れていたというのだろう。】・・・・面白い。【したがってこの男が浮かべた笑みも、嘲るものではなく寧ろ好奇心。そして自らの認識違いと彼への未知を発見し、驚愕している自身に対する興味。 (はじめて・・・)男は初めて自分自身を"知りたい"と思ったのだ。】 (08/29(金) 03:30 )
紅坂燈護 > 【無意識の内にアグレッシブな自らの思考パターンが相手に投影されたのだろうか。しかし完全に回路を二つに隔離していた以上、余程の事態が起こらない限りそれは有り得ない。それなら、空想の相手が独立した思考パターンを生み出したのだろうか。(それこそ、有り得ない。何せ奴は、) 飽く迄男の作り出した空想。単なる空想である以上、個別的な因子を含有することなど、有り得ない。それは喩え魔術を駆使しても、至難の業なのだから。(だとすれば・・・・やはり・・・) 男はふと星空を見上げ、口元に笑みを歪めた。 (08/29(金) 03:24 )
紅坂燈護 > 決してない。だが男は傷を受ける以上に、相打ちというその現状にショックを受けていた。(防御に徹する"燈護"に、捨て身の一撃・・・?これは全くの、) ――想定外。もう一人の自分が取り得る無数のパターンから逸した、云わば"イレギュラーな一手"。シミュレーションは終了し目の前の相手が消えた直後も、男は暫しその場で凍り付いていた。】 (08/29(金) 03:18 )
紅坂燈護 > ――....!【猛攻の嵐に対し、一切の防御を諦めた相手は、反面、ラッシュが緩む瞬間にすべてを賭けていた。比較的勢いのない左拳が血濡れの頬を打った刹那、相手はこともあろうに"そのまま前進してきた"のだ。攻撃に集中していた男には防御に回る余裕はない。つまり、相手の渾身による拳が男の顔面を貫いたのは至極当然のことだったのだ。同時に男の最後の拳も相手の心臓を貫き、たった一瞬の内に双方は決定的な致命傷を負うことになったのだ。(・・・・ありえん。) 無論、これは全てシミュレーション。男が傷を追う事は (08/29(金) 03:15 )
紅坂燈護 > 【さらに二発。右胸と顎に拳を叩き込んだ。だがそれだけでは留まらず、】まだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだッ!!【容赦ないラッシュで相手を何度も殴り、圧倒してゆく。仕舞いには右腕を大きく後ろに翳し、全身をバネに渾身で殴りかかった。】仕舞いだッ!【―――刹那、相手の栗色の瞳は橙の光を宿し、確かに、確かに男の目と"合った"。拳の雨を浴びボロボロだというのに、決して負けを認めてはいない力強い目。一瞬の勝機にすべてを賭けた、執念の光。本能的に危険を察知したのか背筋に冷たいものが流れたが、遅かった】 (08/29(金) 03:01 )
紅坂燈護 > なった男の腹部を狙って突きを繰り出してくる。瞬時にて蹴りを繰り出した脚を切り返しその拳をガードすると、そのまま腕を弾き飛ばし、機関銃のような激しいラッシュで反撃した。】クハハハハハハハハハハハハハッ!【相手も同時にラッシュを繰り出し、男の猛攻を弾き、受け、捌くが反撃の隙は一切与えない。ガードの合間を縫って相手の肩を拳で打つ。その衝撃のせいで、相手のバランスは大きく崩れ隙だらけになった。】まだ。【その隙を突いて左の突きで腹部を殴る。身体を「く」の字に折った相手に対し、嘲笑を浮かべ、】まだまだ。 (08/29(金) 02:56 )
紅坂燈護 > 【―― 一方、男の視界の先。男は自らが生み出したひとつの"影"を見据えていた。様々な戦略を想定し、考えうる数百数千のパターンを持たせた空想上の敵。即ち、"燈護"自身。 何もない虚空の先、男の眼は此方を睨みながら腕を組んだ"もう一人の自分"を見据えていた。"彼"の栗色の眼は男の真紅をしっかりと捉え、決して離そうとはしない。】・・・・だが、どこまで持つかな?【くつり。嘲笑を浴びせると同時に、男は一歩踏み出し旋風を巻き起こしかねない程の蹴りを繰り出した。 相手はそれを腕で受け、流し、捌いた後がら空きに (08/29(金) 02:48 )
紅坂燈護 > 延長線上を奔る。踏み込んでも決して揺らがなかった水面はまるでモーゼの逸話が如く二つに裂け、畔を抉り、その先の木々まで凪ぎ倒した。水が爆ぜる濁音と飛沫に男は顔色ひとつ変えず、衝撃の残滓による風でローブをはためかせるのみ。】・・・・・この程度では・・・・話にならぬな・・・。【ただ、そう呟き、辺りを注意深く伺う以外は、何もしない。敵は愚か、リス一匹ですらこの辺りには居ないというのに、その警戒と殺気はあたかも不倶戴天の敵と対峙しているかのよう。】 (08/29(金) 02:04 )
紅坂燈護 > 【激しい動作だと言うのに足元の水面は決して揺らがせることなく、また、男自身の体が沈むこともない。対空への右腕による斬りつけ、左腕による薙ぎ払いから銃弾のようなジャブストレートやフックによるラッシュを七、九、十一発。直後何かを交わすように体勢を低くするが、無論何も襲ってなどこない。水面に手を付き、倒立したかと思えばそのまま両足を旋回させ空を裂く。脚払いから隙なく体勢を屈んだ状態に戻し、飛び上がるように鋭い突きを見舞おう。】――疾ッ...【静寂を破った刹那、力は黒い濁流となりその軌跡の (08/29(金) 01:59 )
紅坂燈護 > 【その蒼い月明かりに照らされた水面には、決して波紋は立たなかった。静寂の中、全くの揺らぎ無く、ただ在るモノと云えば四方を取り囲む青々しい木々に瑠璃色の湖。――そしてその水面上を舞い踊る道化師一人だった。 黒服の上には白い革ローブに紅白のケープ。黒髪の隙間から伺える辛苦の瞳は、ただ一点を見据え今も上段蹴りを繰り出している。その先は即ち"虚無"。何もないその空間を、男の脚は斬り裂き空を鳴らす。それは喩え動作を利用した一回転後のソバットでも同じ事で。鋭い右脚は虚空を貫くのみ。】 (08/29(金) 01:51 )
> 紅坂燈護が湖畔に来た。 (08/29(金) 01:39 )
> Reaperは湖畔を去っていった。 (08/28(木) 22:57 )
Reaper > ろう。もう一度、再び顎を引いたなら紙面に書かれた文字に目を通し、そして左の胸ポケットに押し込まれた。どうせ暇なら、そんな思いからだろう。伯爵は湖面に足を伸ばす。男はいつの間にか、水面にあった。水面をぼんやりと、散歩のように歩いていく姿は、何れ対岸の更に先へ、其の闇色を解かし消していく。) (08/28(木) 22:57 )
Reaper > (緩慢に、瞼を閉じようとしたところ。目の前にひらり、ひらりと舞い落ちる白い紙が其の瞼を躊躇わせる。地に落ちてしまう前に、というよりは唯手を伸ばせば届くだろうところまで落ちるのを待ってから、伯爵は組んでいた腕を解き、紙を右の手の平で受け取った。かさりと、指先で二つに折られたそれを開く。)愚痴でも聴こえたか。君かい、伝えたのは。(紙面に書かれたものは指令、其のタイミングの良さに形の良い唇は嘲る様に歪んでいた。伯爵が僅かに顎を上げた先には、白い梟の姿がある。加えた問い掛けは、其の梟に向けられていたのだ (08/28(木) 22:56 )
Reaper > 其処には確実に空虚が混じる。暇、それは空虚。) (08/28(木) 22:23 )
Reaper > (シルクハット、髪、燕尾服、革靴。どれも闇色、どれも深淵の色。鮮やかに映るのは、手元と肌の白ぐらい。伯爵は今宵、一人きりだった。傍には賑やかな兎は居らず、其れ一つが欠けただけで、伯爵の色合いは随分と落ち着いて沈み込む。腕を胸の前で組んで、首を右に僅かに傾いだまま、男の視線は湖に投げられていた。口を開いたなら、其の億劫さは明白で。誰に話し掛けているのか、独り言なのか。)――…暑さは引いた。参ったね、茹だる暑さが去った途端、暇を感じる。(ふわり、そんな微笑。恐らくは美しいと言われる表情を浮かべたが、 (08/28(木) 22:23 )
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